以前に、かぎ針の鎖編み(往復編み)で作るファインネットのショルダーバックの紹介をしました。
今回、使用する毛糸は、秋色カラーの段染めのウール90%モヘヤ10%の秋冬用の毛糸です。
今回もかぎ針で作ろうかなと考えていたのですが、少し編んだ所で気が付きました。
「糸がかわいいのに、かわいくない‥‥。」
と言う訳て、棒編みで(私は編み機で編む予定です。)パーツを編み、ファインネットに縫い付けるという方法でバックを作りたいと思います。
そこで今回は、編み始める前の準備として、ゲージの計算の仕方~編み図の書き方までを紹介します。実は棒編みと機械あみに関しては、今回紹介するやり方を知っていれば、どんな形のものでも布で作る時みたいに余りが全くですに作りたい形に編むことができます。
参考にしていただけたら嬉しいです。
ゲージとは
まず今回使用予定の毛糸のラベルをご覧ください。標準ゲージ ○目△段(棒針)、○目△段(かぎ針)参考使用針 棒針◇~□号 がき針▽~▲号と言う欄があります。
ゲージとは、参考使用針で10㎝×10㎝の正方形を編んだ時に、横方向(目数)に何目で10㎝になるか、縦方向(段数)では何段で10㎝になるかと言う表示ことです。私の場合は、19目26段、棒針7~9号と記載されているこの数字が今回一番の重要な所です。
ケージは、編む人の手のゆるさやきつさ、また機械編みの場合は機械の癖等で、多少の誤差はありますが、どんな方でも標準ゲージ通りに計算し編んもそこまで大きさ誤差は出ないと思います。
今回は、特に○目△段(棒針)と言う所に重点をおいて計算等をしていきたいと思います。
ゲージの計算方法とエクセルの編み目表の作成方法
標準ゲージをもとに、1目あたりの大きさ(mm)を計算します。私の使用する毛糸、19目26段を例として計算していきます。
100㎜÷19=5.26㎜ 約5.3㎜ 1目の横の長さ
100㎜÷26=3.84㎜ 約3.8㎜ 1目の縦の長さになります。
エクセルを開きます。エクセルのマスの幅と高さにカーソルを合わせると( )で表示されるピクセルと言う単位が表示されます。この単位を㎜に置き換えると1㎜=4ピクルスです。これを使って編み目表を作ります。
5.3×4=21.1 約21ピクルス これをエクセルの表の全ての幅をこの大きさに合わせます。
3.8×4=15.2 約15ピクルス これをエクセルの表の全ての高さをこの大きさに合わせます。
この幅と高さで、その毛糸だけの編み目表を作り、A4用紙サイズにコピーします。
この1マスが実物の1目の大きさになります。
編み図の作成方法
- 先ほどコピーした用紙に作りたい型紙又は、実物の展開図を用意していただき、その外周をなぞり移します。私の場合は、ファインネットの外周をパーツごとにそのままなぞりました。マスの縦の線と横の線に合わせて写してください。これが出来上がり線になります。(画像で言うと青色の線になります。)
- この出来上がり線の外側を出来上がり線に沿って、マス目の角と重なる所で増やしやり減らしたりしながら凹凸線を書きます。イメージは、階段みたいな感じです。これが編んでいく外周線になります。(画像の赤い線です。)
- 最初の目数と最後の目数を数えます。私は、編み機で編む予定なので中心線も書きました。
編んでいる段で、マス目が増えていたら編み目を増やし(増し目)減っていたら編み目を減らします。(減目)
まとめ
今回は、棒針、機械編みを編み始める準備として、ケージの説明から編み図の書き方までを紹介しました。
この方法を知っていれば、棒針、機械編みではどんな形のものでも編むことがてきます。
編み物は毛糸だけで0から手作りできるものです。編み進めるのが大変ではありますが、その分、出来上がった時の感動、達成感、喜びは大きいです。
次回以降に今回の続きで、編み方、増し目、減目を中心に紹介します。
参考にしていただけたら嬉しいです。ここまで読んでいただきありがとうございました。
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